9月に観た映画を数えてみたら、12本あった。
けっこう観ている。
せっかくなので、何を観たか振り返ってみる。
そうしたら途中で、映画とはあまり関係ないことが気になってきた。
私は、何を基準に観る映画を選んでいるんだろう。
よくわからない。
『夜明けのすべて』
観たあと、妻にPMSの話をした。
「PMSって知らなかった」
映画を観なければ、たぶん妻にそんな話をすることもなかった。
9月の最初に観た映画として、そこが残っている。
『火天の城』
観始めてわりと早い段階で、どうも自分には合わない感じがした。
それでも最後まで観た。
観終わったとき、
やっと次が観れる。
と思った。
そういうときもある。
『カジノ』
観終わった感想は、まあまあ。
それよりシャロン・ストーンが気になった。
きれいだなあと思って、途中で調べた。
映画を観ているのに、こういうことをよくやる。
『さがす』
佐藤二朗を見たくて観た。
ところが観終わって残ったのは、娘役の伊東蒼だった。
よかった。
佐藤二朗を見ようと思って観たのに、伊東蒼を覚えて帰ってきた。
『空中庭園』
なんか合わなかった。
うまく理由も説明できない。
ただ、瑛太が出てきたとき、
おっ。
と思った。
そこは覚えている。
『Mr.ノーバディ』
9月に観た中では、これが一番好きだった。
でも、この映画。
それまで何度も目には入っていた。
タイトルも知っていた。
それでも、まったく観ようとは思っていなかった。
たまたまWOWOWの紹介映像を見た。
あれ。
なんか面白そう。
ちょっと『キングスマン』っぽい。
それくらいで観始めた。
冒頭から好きだった。
同じような毎日が繰り返されるところの撮り方。
アクションも、ただ強いだけじゃなくて、ちゃんとやられる。
やられながら、やり返す。
爽快だった。
ちゃんとカタルシスもある。
観終わって、そのまま『2』を観た。
あの紹介映像を見ていなかったら、たぶん今も観ていない。
それが9月で一番好きだった。
『Mr.ノーバディ2』
1から続けて、そのまま観た。
面白かった。
でも、私は1の方が好きだった。
1を観たときの、
おお、これ好きだ。
という感じまではなかった。
『ペイ・フォワード 可能の王国』
これは逆に、ずっと観たいと思っていた映画。
たぶん、観たいと思っていた時間が長すぎた。
自分の中で勝手にハードルが上がっていた。
「返すんじゃない、次へ渡す」
という考え方は好きだった。
最後まで観て、トレバーが失敗したとはまったく思わなかった。
全然失敗じゃない。
そこは残った。
ただ、ずっと観たかったぶん、もっとガーンとくるものを勝手に想像していた。
もっと早く観ていたら、また違ったのかもしれない。
『華麗なるギャツビー』
なかなかよかった。
そして、エリザベス・デビッキを知った。
ジョーダン・ベイカーが出てきたとき、
誰だ、この人。
となった。
すぐ調べた。
こういうことは、たまにある。
『マスク』のキャメロン・ディアス。
『ロミオ+ジュリエット』のクレア・デインズ。
『プラダを着た悪魔』のエミリー・ブラント。
知らない俳優が画面に出てきて、急に気になって調べる。
今回はエリザベス・デビッキだった。
後半、ジョーダン・ベイカーの出番が少なくなったのが残念だった。
もっと出てほしかった。
映画を一本観て、好きな俳優が一人増えた。
それだけでもよかった。
『うなぎ』
ずっと評価が高い映画だと知っていた。
だから観る前から、
そんなにいいのか。
となっている。
誰もそんなことを求めていないのに、自分でハードルを上げている。
観終わった感想は、まあまあ。
何も知らずに観ていたら、どうだったんだろう。
それはもうわからない。
『帰ってきたヒトラー』
設定が気になって観た。
そこまでだった。
感想をもう少し書こうとしてみたけど、あまり出てこない。
なので、そこまでだったんだと思う。
『陰日向に咲く』
岡田准一、宮崎あおい、三浦友和。
好きな俳優が何人も出ている。
だから、たぶん自分には合うだろうと思っていた。
でも今回は、あまり入っていけなかった。
結末が読めたわけでもない。
好きな俳優も出ている。
それでも、そうだった。
なんでだろう。
12本並べてみた。
ずっと観たいと思っていた映画がある。
評価が高いと知っていた映画もある。
好きな俳優が出ている映画もある。
設定が気になって観た映画もある。
そして、何度も目にしていたのに、ずっと観ようと思わなかった映画もある。
その最後のやつが、9月では一番好きだった。
『Mr.ノーバディ』。
たまたま紹介映像を見なければ、観ていなかった。
そう考えると、ますますわからない。
私は、何を基準に観る映画を選んでいるんだろう。
12本観ても、よくわからなかった。