なんか今日も、よかった。

若林正恭さんの『青天』を読んだ。

本の中に、ヤスパースとか、『シーシュポスの神話』とか、ぜんぜん知らないものが出てきた。

知らない。

なんか知りたい。

それで調べ始めた。

最初はヤスパースだったと思う。

「彼が彼自身でなければ、私は私自身にはなりえない」

よくわからない。

でも、人と関わることで、自分との境界線がはっきりして、自分自身も見えてくる。

そんな感じなのかな、と思った。

次に気になったのが『シーシュポスの神話』。

岩を山の上まで運ぶ。

岩は転がり落ちる。

また運ぶ。

また落ちる。

これをずっと繰り返す。

よくわかんない。

でも、なんか知りたい。

調べていく中で、

「目的がないことが自由」

という言葉が気になった。

新しかった。

そんなふうに考えたことがなかった。

そこから、いろいろ考えた。

次の休みとか、楽しい予定とか、その先のこととか。

そういうことはよく考える。

でも、今日のことだけ考える。

それはあまりなかった。

何か特別なことをするようになったわけではない。

仕事に行く。

家に帰る。

家族と過ごす。

いつもとそんなに変わらない。

でも最近、一日の終わりに、

なんか今日も、よかった。

と思う。

以前は、楽しいことをしないともったいないと思っていた。

休みの日なんかは特にそうだった。

最近は、それがかなり薄くなった。

もちろん、嫌だな、と思うこともある。

でも、嫌なことがあったからといって、

今日はよくなかった、

とはならない。

嫌なものは嫌だ。

それでも一日が終わると、

なんか今日も、よかった。

と思える。

なぜなのかは、よくわからない。

この本を読まなかったら、たぶんこんなことは考えていなかった。

知らないものが出てきた。

なんか知りたいと思った。

よくわからなかった。

それでも調べていたら、こんなところまで来た。

なんか今日も、よかった。

それだけはわかる。